常磐通信 〜裏香川〜

常磐通信で連載している「裏香川」の紹介
皆さんが思う「裏香川」も書き込んでください。





08年2月号 vol.5

瀬戸内カヤック横断隊
瀬戸内ベース イン フリップサイド 1F イン カレント 2F








瀬戸内海を東西に約300キロメートル、1週間の期間限定でシーカヤックを漕ぐ旅。シーカヤックの勉強会であり、瀬戸内文化の今までとこれからを考える旅であり、それぞれの人生の何かが見える旅。それが「瀬戸内カヤック横断隊」である。
毎年一回、初冬の頃に行われ、実は、すでに去年で、5回の横断を敢行している。山口県の祝島、香川県の小豆島、直島を起点や終点にして、今までの横断で、期間内に終点まで到達できたのは3回だけ。初冬の瀬戸内の厳しさ、自然は思うようにはならない。「瀬戸内ベース」春日川の土手北の端、屋島を目の前に、瀬戸内へ漕ぎ出せる場所にあらわれた基地。瀬戸内をベースに、シーカヤック、キャンプ、フッシィングなど彼らが称するアウティングギアという活動の拠点。1Fにシーカヤックショップ“フリップサイド”2Fに何やら怪しい店“カレント”。1Fフリップサイドの植村氏は、去年の「瀬戸内カヤック横断隊」に初参加。1日だけの参加ではあったが、期する所があり、今年は、全日程完漕を掲げ、この「瀬戸内ベース」を整えた。2Fカレント。ウラトキワ街にあったあのメリーゴーランドを突如閉店した大岡氏がはじめる怪しい店。
瀬戸内海をベースに何か楽しいことが始まりそうだ。
瀬戸内の海、島々を見直し香川の再生に役立てようという声を最近よく耳にする。
漁師になれとも言わない、養殖をやれとも言わない、「瀬戸内カヤック横断隊」に参加しろとも言わない。せめて、シーカヤックに乗って瀬戸内の海に漕ぎ出してみませんか。
風に吹かれ、日に射され、波に煽られ、潮に流され、空と海の境に浮かんで、海面すれすれの目線で瀬戸内を海の中から眺めたとき、何が見えて、何を感じて、何に気づくか。海の見える景色のいいビルの会議室で、どんなに頭をひねっても、なんの会議をしても本質は何も見えないんではないだろうか。
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07年12月号 vol.3

未来の森/石井とおる著
日本最大の有害産廃不法投棄事件(豊島事件)




豊島にある「心の資料館」を訪ねた。当時の不法投棄業者が現場事務所として使っていた建物をそのままに使った。行政の手を借りない、島民手作りの本当の意味での戦いの証である。
香川県行政の判断の誤り、責任の所在の無さが引き起こしたと言ってもいいこの(豊島事件)。
当時、先頭に立って行政と戦った島民たちの一人砂川さんの言葉がたまらない。
不法投棄業者への怒り、それを止められなかった自分たちの不甲斐なさ、島民と一緒に戦ってくれた中坊弁護士たちへの感謝、香川県行政の呆れる程稚拙で心無い対応への憤り、そして島の先人たちへの申し訳無さ、同時に次の世代の子供たちへの呵責、どんな事をしても豊かですばらしい豊島を子供たちの為に取り戻すんだという一念。これ程の言葉を聞く準備を私はしていなかった。
この事件の最中、行政と戦う為豊島から送り出された。元県議会議員、石井とおる氏がまとめあげた読むべき本、それがこの「未来の森」である。
世界のあらゆる仕組み、構造の最終段階で出てくるものの一つ廃棄物。いわゆるゴミである。このゴミと向き合い、辿っていく事で様々な仕組みや構造の本質が見えてくる。
環境問題、公害、民主主義とは、資本主義経済のあり方、地方自治体のあり方、実は誰もが被害者であり加害者である事実、国のあり方、人の生き方、豊島事件と本気で向き合い、地方議員を経験し、そこで石井氏が見てきた様々な物事の本質をこの「未来の森」は伝えている。
情報を聞きかじって、想いを馳せた所で知った気になり本質に辿り着けないでいる。
そんな奴がたくさんいるだろう。
豊島にある廃棄物の処理には約5百億円かかるらしい。県民一人当たり約5万円の負担になる。すべて税金である。県の判断は誰がしたのか。当時の役人達ではないのか。もちろん最終責任者は知事であり、それを選んだのは私たちだ。釈然としない。まだ終わってはいない。
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07年11月号 vol.2

アーケードドーム
香川県高松市丸亀町







香川県高松市丸亀町北側にある、国内最大級のガラスドーム、再開発の目玉として2007年7月14日にお目見えした。ガラスドームとしては全国1の規模らしい。デザインルーツはミラノのガレリアに求めたらしく、確かにミラノのそれを思わせる。私も何度かミラノのガレリアの下で、上を見上げたことがあるが、ここ高松で上を見上げてミラノを思うことに少し違和感を覚える。今度ミラノのガレリアの下で上を見上げたとき、私はどう感じるだろう。 「ああ、これが本物かあ」高松丸亀町まちづくり株式会社、ゼネラルマネージャー水谷未起さんと、再開発について、ドームについて、今後についていろいろ話をした。忙しい中時間を割いて、誠実に答えてくれたことに申し訳なさを感じた。
残念ながら期待していた答は出てこなかった。最初に組合の理事長に取材を申し入れたが忙しいのか連絡がもらえず、それで水谷さんにお願いしたわけだが、理事長さんでも私たちが期待する答えは持ってなさそうな感じがした。四百年以上続く高松中央商店街をどうしていくのか。「商住一体型、日本一暮らしやすい町」

耳障りのいい言葉で、あたりさわりのないディティールをつくり、本質から少し離れた所で開発が進んでいる感じがした。
どうせやるなら思いきり大胆にどこにもない新しい物をやってほしいなぁ。「これが新しい高松かぁ」
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07年10月号 vol.1

乃木資料館の戦車
香川県善通寺市




明治31年、旧陸軍第11師団が創設され、その初代師団長が乃木将軍。現在の自衛隊善通寺駐屯地です。その当時の司令部庁舎がそのまま残っており、2階を乃木資料館として一般開放しているのです。
と!
そのすぐそばにあったのがこの戦車。
広報展示用としての戦車について取材した。
「これは何の為の道具ですか?」
現自衛隊広報
「日本の防衛のためです」
「具体的には?」
現自衛隊広報
「有事の際、攻撃・防御などさまざまな作戦に使用されます」
「どこで造るんですか?どこから買うんですか?造らすんですか?費用は?」
現自衛隊広報
「車体、砲塔のほとんどの部分が、三菱重工で、砲は日本製鋼所で作成しております。費用は国家予算の防衛費です」
「これは本番で使われた?演習のみ?古くなったらどうする?どこかに売るの?」
現自衛隊広報
「日本は戦争しておりませんので、当然使用しておりません。訓練のみです。使用できなくなったら、解体して処分するか、ご覧のよう広報展示用とします」


目の前に戦車が堂々と展示してある。何のための道具?必要?今までも使われてきて、今もどこかで使われていて、これからも使われる。需要と供給?軍需産業。
人種、宗教、階級、思想、さまざまな対立、差別、それさえも需要と供給という側面が、覆いかぶさる。
目の前に堂々と戦車がある事実。

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